Here’s what entrepreneurship 3.0 looks like
[Full disclosure: A startup profiled in this story, SignupSumo, was built on my company’s platform, Assembly.]
In 1945, at age 21, my grandmother started a photography company.
She’d just graduated from Northwestern University, and in order to pursue this dream she had to put off getting a job. She invested everything – both financial and social capital – in this endeavor.
Over time, she was making enough money to rent a storefront in Evanston, IL. Later, she was able to hire a staff. Eventually, she purchased a historic firehouse that became the headquarters of Stuart Rodgers Photography. Seventy years later, that company is the only job she’s ever had, and she’s still at it.
She had to go out on so many limbs, so many times. At every stage, she reinvested back into the business and risked her credit and credibility to keep moving forward.
This photography business is quite different from a digital product, but not long ago it took a similar process to get an Internet business off the ground.
彼女は幾度となく、数多くの危機をくぐり抜けなければならなかった。どんな局面においても彼女は前進し続けるために、会社に再投資し、自身の預金も信用力も危険にさらしてきた。
同社の写真業は、デジタル写真とは全く異なるが、最近までは、インターネットビジネスを軌道に乗せるべく、それに近い現像処理方法を採っていた。
彼女は、たくさんの危ない橋を何度も渡らなければならなかった。ビジネスがひとつ成功するごとに、次のビジネスへと再投資をした。預金額と信用を危険にさらしながら、前に進んできた。
この写真ビジネスは、デジタル製品のビジネスとは全くの別物だ。しかし最近まで、インターネットビジネスを始める際の過程は、これと似たようなものだった。
Building a startup in the ’90s, you might need to find a friend with a garage for your first office. You might need to forego employment and sell your car to afford servers. You might jeopardize relationships with the people closest to you.
You’d definitely need to build everything from scratch, and it would take a lot of time and money.
All this might continue to pay off in 70 years, like my grandmother’s photography business.
Or, you might take all these risks just to answer the question of whether people want what you’re making, only to learn that they don’t.
全てを一から作り上げる必要があり、それには莫大な時間と金がかるのだ。
私の祖母の写真ビジネスのように、70年経ってからも成功し続けているかもしれない。
もしくは、それらすべてのリスクを背負って、自身が作り出したものが世間で求められているか模索し続け、結果的には世間では求められていないと知ることもありうる。
1から全てを作り上げる必要があったのは間違いなく、それには大量の時間と資金を要しただろう。
これらのことが70年間にわたって成果をあげ続けた可能性もある。私の祖母の写真業がそうであったように。
しかし、これだけのリスクを背負った上で、自分の作っている物を欲しがっている者は誰一人いないことを思い知るだけ、となった可能性もあるのだ。
Times changed
Beginning in the early 2000s, instead of selling your car to afford hardware, you could sell a coffee table and afford it. Over the past 15 years, many costs associated with building products – servers, databases, all the once-homerolled things that are now available as cheap SaaS products – dropped immensely.
This ushered in an era where startups were lean and could do with $250,000 what a startup in the ’90s could do with $2,500,000. It led to 10 times more products launching, 10 times as fast. It’s been a prosperous and successful era for the Internet. Only a few costs remained high: labor, office space, accounting, legal, marketing, etc.
2000年に入ると、これまでハードウェアを手に入れるために自動車を売っていた代わりに、コーヒーテーブルを売るだけでよくなった。過去15年以上に渡って、製品を作り上げる多くのコスト-サーバー、データベース、今はSaaS製品と同じくらい安価で利用ができるようになったこれまで自前で準備していた物-は、大きく下がった。
結果、90年代には250万米ドルが必要だった起業資金が25万米ドルで済むようになった。またそれによって、10倍多くの商品が10倍早くローンチするようになった。インターネットにとって好調で成功に満ちた時代である。いまや高コストになるものは数えるほどしか残っていない:労働力、オフィススペース、経理、法律、マーケティングなどである。
こういうことが、スタートアップは無駄なく活力があり、90年代に250万米ドルでできたことが25万米ドルでできるという時代の到来をもたらした。それによって、10倍多く、あるいは10倍速く製品がローンチされることとなった。この時代はインターネットにとって盛況で成功した時代であった。コストが高いままであったのは僅かだった。例えば人件費、事務所の土地、経理、法務、マーケティングといったものだ。
A few weeks ago, I saw a group of strangers come together on the Internet and launch a business. They were designers, developers, copywriters, and marketers.
The team started from scratch and set out to launch within a week. They worked collaboratively, sharing ownership based on what they’d each put in.
Watching this, it dawned on me that we’re now entering a new era, and all those remaining costs – labor, office space, accounting, legal, marketing, etc. – are dropping to the floor. Just like last time around, it’s going to mean that we see 10 times more products launching, 10 times as fast. It means we can do with $250 what a startup five years ago could do with $250,000.
彼らは一から始めて、一週間以内にビジネス起ち上げに漕ぎつけた。彼らは協同的に働き、自分たちの投資額に応じてオーナーシップを共有した。
これを見て、また新しい時代に突入したのだと私は悟った。残っていたコスト高な部分ー労働費やオフィス賃料、経理、法務、マーケティンなどーがとても安くなっているのだ。前回の時と同じように、10倍の速さで、10倍の量のプロダクトローンチを見ることができる。つまりは、5年前にスタートアップが25万米ドルで行っていたことを、今では250米ドルで出来てしまうのである。
このチームはゼロから始めたのだが、1週間以内にローンチすることを目指していた。彼らはそれぞれがやるべきことをベースに、責任感を共有しながら、協力しあって仕事をこなした。
これを見て、私たちは今新しい時代に突入しつつあること、そして高コストであり続けたコスト-労働力、オフィススペース、経理、法律、マーケティングなど-はもはや問題ではなくなりつつあることに気がついた。前に述べたことと同様、私達はさらに10倍多くの商品が10倍早くローンチするところを見ることになる。また、5年前は25万米ドルの費用が必要だったスタートアップが、250米ドルでできるようになるのである。
その集団は何もないところからスタートし、わずか一週間で起業するに至った。彼らはそれぞれの受け持つ役割に応じて所有権を分け合い、共同作業していた。
この様子を見て、私は新たな時代が幕を開けていることを実感し、必要経費として残っていたもの(労働力、事務所スペース、会計、法務、マーケティングにかかる費用)が底を打ったと感じた。
それにより、前の時代同様に、これから従来の10倍の速さで10倍の量の商品が生み出されるという事態が起きようとしている。つまり、5年前25万米ドルかかっていたスタートアップが250米ドルでできることを意味しているのだ。
The product I watched being built was SignupSumo – it’s a simple tool that sends you an alert if someone influential signs up for your service. To make my argument for this new era, I’ll walk through three scenarios:
1998: If you wanted to build SignupSumo in 1998, you’d first need servers. Then you’d need to build a custom mailer to send notifications out. Then you’d need to build an algorithm that determines people’s influence.
1998年:もしあなたが1998年にSignupSumoを製作したいと思ったならば、まず初めにサーバーを必要としたことだろう。そして通知を発信するためのカスタムメーラーを製作する。次いで、人々の影響力を特定するためのアルゴリズムを作り上げるのだ。
Then you’d need to build an API for your customers to send their signups’ contact information to you. You’d need to incorporate the company and hire an accountant. Then, finally, you would spend a fortune getting your product in front of potential customers. And throughout all this, you’d need to pay hefty salaries for a multi-talented team of engineers and designers.
2010: If you wanted to build SignupSumo in 2010, you’d first need computers. Then you’d integrate Heroku. And Sendgrid. You’d bring together a small team, write code, and get a product out the door. You would still need to incorporate and hire an accountant.
2010年:2010年にSignupSumoを作るとすると、最初にコンピュータ、、次にHeroku、それにSendgridの組込みが必要であろう。小さなチームをまとめ、コードを作り、製品を仕上げるのだ。事業を法人化し会計士も雇わなければならない。
2010年:もしあなたが2010年にSignupSumoを製作したいと思ったならば、まず必要となるのはコンピューターだろう。そしてHeroku、次いでSendgridを統合する。小さなチームを集め、コードを書けば、製品は完成である。ただ、法人化と経理担当者の雇入れは依然として必要だろう。
Then you’d use Facebook ads and an expensive PR firm with connections with the tech press to get your product to market, where you’d finally start learning if people wanted it. You’d have hefty salary costs, but you’d have gotten to market way faster and cheaper than that 1998 version.
2015: (This is exactly what I saw happen with SignupSumo)
A few developers, designers, and marketers come together. They fire up Heroku, etc. They integrate an API that checks user influence. They design a slick landing page.
2015年:(この年は、まさに私がSignupSumoにおこる出来事を見た年だ)
数人の開発者、デザイナー、マーケティング担当者が一体となり、Heroku等のシステムを起動、ユーザの影響力の度合いを確認するAPIを融合し、洗練されたランディングページをデザインする。
2015年:(これがまさしく私が見たSignupSumoに起こったことである)
数名のデベロッパー、デザイナー、マーケティング・リサーチャーが集まる。彼らはHerokuなどを起動し、ユーザの影響力をチェックするAPIを統合する。そして、優雅なランディングページをデザインするのである。
They don’t need accounting, because there’s no money. They don’t need to incorporate, because they built it as a community-owned business. They don’t need a cap table, because they’re tracking ownership in the product by leveraging colored coins on the Bitcoin Blockchain, where that data is immutable and permanent.
A week later, they launch. They don’t need a PR firm, because the communities on Hacker News and ProductHunt love the idea and start sharing it to thousands of people across the web. They land their first paying customers.
1週間後、彼らはローンチする。彼らは広告会社も必要としない。なぜなら、Hacker NewsとProductHuntのコミュニティが彼らのアイディアを気に入り、ウェブを通じて何千もの人々と共有を始めたからだ。彼らはお金を払ってくれる最初の顧客を獲得する。
一週間後、彼らは創業開始した。広告宣伝会社は必要ない。HackerNewsやProductHuntのコミュニティが彼らのアイデアを気に入り、ウェブ上で何千もの人々にシェアしてくれるからだ。そして彼らに対価を支払ってくれる顧客第1号にたどり着いたのだ。
第一段落を下記と差し替えてください。
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そこに金銭は発生していないので、彼らに会計は必要ない。共同事業なので法人化する必要もない。資本政策表も必要ない。データが不変で永久的なBitcoin Blockchainのカラーコインにレバレッジすることで所有権をもたせることができるからだ。
Spending less than $100, this small team just took an idea, built it, and got it to market. Now they know people want it, so they are continuing to focus on performance and feature improvements to satisfy a growing customer base.
If things keep working, they may be able to quit their jobs and grow this into a multimillion dollar business, but nobody’s mortgage is riding on it.
Like my grandmother in 1945, they had a hunch that people wanted SignupSumo, so they created it. Unlike my grandmother, they hardly had to risk anything to start interacting with the market.
(You can see my live-tweet of the seven day building of SignupSumo here.)
このままうまく行けば、それぞれが現在の職を辞めて、このビジネスを数百万ドルを超えるものにすることが出来るかもしれない。しかし、誰かがそのためにローンを組んでいるというわけではない。
1945年の私の祖母のように、彼らはSignupSumoは世の中の人々が探しているサービスだという直感があったからこそ、作り上げたのである。しかし私の祖母とは違って、そのサービスを市場に出すまでに彼らが何かリスクを背負ったかというと、そうではない。
(SignupSumoが出来るまでの7日間のライブツイートは、こちらで見ることが出来ます)
もしこの状況が続くのであれば、彼らは仕事を辞め、数百万米ドルのビジネスに成長させることができるだろう。しかし、誰の担保もそれにかかってはいない。
1945年の私の祖母のように、彼らは人々がSignupSumoを欲しがるだろうと感じ、それを創りだした。私の祖母とは違って、彼らは市場に接触を始めるのに何に対してもほとんどリスクを犯す必要がなかった。
(7日間でのSignupSumo製作についての私のlive-tweetをこちらからご覧いただけます。)
このまま順調に進めば、彼らは仕事を辞めて、これを数百万米ドルのビジネスに育てることも可能だ。その場合でも、誰も借金に追われるようなことはないだろう。
1945年に私の祖母がそうであったように、彼らは人々がSignupSumoを望んでいると直感的にわかっていたので、それを作り上げた。私の祖母と違っているのは、彼らが殆どリスクを背負うことなく市場に参入した点だ。
(Signup Sumoが創設される過程の7日間を綴った私のライブツイートは、こちらでご覧いただこう。)
full disclosureについて、全面公表ではなく、情報開示、が適当かもしれません。訂正します。