午後4時の夕暮れ時、サンドイッチカフェ『カフェカフェ』の前で一人の少年がそわそわしながら時々店内を眺めながらも、誰かを待っていた。
その少年、田中一郎は⽗親を知らないまま成長し、7年前に母を亡くして以来、祖⺟と一緒に暮らしている高校2年生。
ある日そんな一郎の元に、失踪していた父親から「会いたい。」と書かれた手紙が突然届く。
「あの⾓のサンドイッチカフェの前で待っている。」
面会の日にちは滲んで⾒えず、わかるのは18時という時間のみ。
父親に会いたい⼀心で、
一郎はこれから毎日カフェの前で⽗親が現れるのを待つことにした。
そんな一郎の姿にカフェの『オーナー』と『ウェイトレス』は気付く。
「待ってるのもあれだし、うちカフェで働きながらお父さんを待てば?」
一郎はカフェを取り巻く個性豊かな人々に巻き込まれ、戸惑いながらも次第に絆を深めていく。
次第に、一郎にはオーナーが優しい父親のように感じ、またウェイトレスに一郎はだんだん惹かれ始める。
仲間の温もりを感じ、支え合うことを学ぶが、なんと一郎が惹かれているウェイトレスは腐女子だった。