Hot Japanese printing startup expands to Southeast Asia with local investment
There was something different about Yasukane Matsumoto, founder and CEO of Tokyo-based print job outsourcing startup Raksul, as he roamed through the halls at this year’s Tech in Asia Jakarta conference. The “startup” pass that he and other entrepreneurs usually wear around their necks had been replaced with one that said “investor.” It was no mistake.
東京に拠点を置く印刷業務アウトソーシングのスタートアップ「ラクスル」の設立者でCEOの松本恭攝氏が、今年のTech in Asia(テック・イン・アジア)のジャカルタ・カンファレンス会場を歩き回る様子が、いつもとは少し違っていた。松本氏と他の起業家たちがいつも首に掛けていた「startup(スタートアップ)」の入場許可証が、「investor(投資家)」に変わっていたのだ。間違いない。
東京を拠点とする印刷アウトソーシングスタートアップ「ラクスル」の創設者でCEOの松本恭攝氏が今年のTech in Asia Jakartaカンファレンスのホールを歩き回っている時、彼に違和感を覚えた。普段、彼や他の企業家が首にかけている同社の「スタートアップ」パスが、「投資家」と書かれたものに取り換えられていたのだ。これは、誤りではなかった。
Raksul, one of the best-funded startups in Japan with more than US$51 million raised to date, is expanding outside of Japan. But Yasukane’s strategy is to invest in – and perhaps eventually acquire – local printing startups in other Asian markets. Indonesia is Raksul’s first target.
“Right now, there’s no ecommerce printing option in Indonesia, but consumers want it,” Yasukane tells Tech in Asia. “Existing players are the physical shops like Kinkos. You have to go pick up your order, and the traffic is so bad in a city like Jakarta. This ‘shop style’ is how people in the US and Japan did their printing in the 80s and 90s.”
「現在インドネシアには印刷のeコマースという選択肢がありませんが、消費者はそれを望んでいます。」Yasukune氏はTech in Asiaに、このように述べた。「既存のプレーヤーはKinkosのような物理的な店舗です。注文した品物を取りに行かねばならず、ジャカルタのような都市では交通渋滞が大変です。この『店舗スタイル』はアメリカ人や日本人が80年台、90年台に印刷していた方法です。」
「現在、インドネシアにはeコマースの印刷企業はありませんが、消費者はそれを望んでいます。」と恭攝氏はTech in Asiaに語る。「存在しているのは、キンコーズのような実店舗です。注文したものを取りにいかなければなりませんが、ジャカルタのような都市の交通状況は、酷いものです。この【ショップ形態】は、アメリカや日本の人々が80年代や90年代に印刷をしていた時のものなのです。」
Jakarta-based Prinzio is hoping to do for Indonesia what Raksul has been doing for Japan since 2009. It will connect users with local brick-and-mortar printing businesses, allowing them to shop around for the best price, place their order online, and have the order shipped to their door. The service is scheduled to go live in January, with an initial focus on Jakarta.
Raksul will lead a US$400,000 seed investment in Prinzio alongside East Ventures. (Disclosure: East Ventures is also an investor in Tech in Asia).
ラクスルは、East Venturesと並び、40万米ドルのシード投資をPrinzioに対して行うだろう。(告知:East Venturesもまた、Tech In Asiaの投資家である。)
ラクスルは、East Venturesと共に、Prinzioに対する40万米ドルのシード投資を主導する予定だ。(情報開示:East VenturesもTech in Asiaへ投資している。)
“We can’t manage a portfolio because we don’t have a branch in Indonesia, so we needed a local VC partner,” he says. “That’s why we’re asking some Japanese VCs that are active in Southeast Asia to help us.”
East Ventures is contributing US$50,000 toward the total, with Raksul dipping into its own funding to provide the rest. The investment gives Raksul a 20 percent stake in Prinzio.
“Obviously the first thing is hiring talent,” Prinzio founder and CEO Riky Tenggara tells Tech in Asia. “Most of the funds will go to operations and promotions.”
East Venturesが総額に対し5万米ドルを負担し、ラクスルは自社の財源を利用して残りの資金を提供する。この投資により、ラクスルはPrinzioの持分比率20パーセントを獲得した。
「当然ながら、まずは優れた人材を雇用します。」とPrinzioの設立者でCEOのRiky Tenggara氏はTech in Asiaに語る。「ファンドの多くは運営と販売促進に使われるでしょう。」
East Venturesは、全額に対して5万米ドルを投資する予定で、ラクスルは自社の資金に手を付け、残りの資金を提供する予定だ。この投資によって、ラクスルはPrinzoの20%の株式を獲得する。
「最初にすべきことは、才能のある人を雇用することなのは明らかです。」とPrinzioの創設者でCEOのRiky Tenggara氏はTech in Asiaに語った。「資金の大半は運営と販売促進に費やす予定です。」
Riky was previously a business development manager and the head of sourcing at Lazada before joining aCommerce as a senior product manager. He founded Prinzio last month.
“If Riky wants to exit, we are the first potential buyer,” Yasukane adds. “If he needs to, he can still raise from other investors.”
Not a business card company
Raksul raised US$33.7 million in series C funding this past February and Yasukane says the startup will be profitable by January or February.
Yasukane explains that Raksul will invest in one or two more printing startups in Southeast Asia by the end of 2016. Other markets he’s aiming to enter include the Philippines and Singapore. He’s also keen to eventually expand into India.
「もしRikyがこのビジネスから手を引きたいと思ったら、我々が最初の買い手となる可能性が高いでしょう。」松本氏がさらに語る。「Rikyがそうしたければ、他の投資家達から、さらに資金を調達できるでしょう。」
ただの名刺作成会社ではない。
ラクスルは今年2月にシリーズCで3370万米ドルの資金を調達したが、松本氏が言うには、そのスタートアップが来年1月か2月までに利益を上げるそうだ。
松本氏は、2016年末までに、ラクスルは東南アジアであと一つか二つの印刷業務スタートアップに投資することを明らかにしている。松本氏が参入を狙う他の市場にはフィリピンやシンガポールが含まれる。いずれはインド市場にまで乗り出すつもりだ。
「Riky氏が手を引きたい場合は、私たちが最初の買収者になる可能性があります。」と 恭攝氏は付け加えた。「彼がそうすることが必要だと考えるなら、今でも、他の投資家から資金調達することは可能です。」
名刺企業ではない
ラクスルは、つい先だっての2月に行われたシリーズCファンディングにおいて3370万米ドルを調達し、恭攝氏は、同スタートアップが1月か2月までには利益を出すだろうと語る。
恭攝氏は、ラクスルが2016年末までに、さらに1つか2つの東南アジアにある印刷スタートアップ企業に投資する予定であることを明らかにした。彼が参入を目指している他の市場としては、フィリピンとシンガポールがある。また彼は、ゆくゆくはインドに進出することを熱望している。
Is Raksul gunning for an IPO? Yasukane’s lips were sealed, but he did say that the startup has enough cash now.
Raksul now has more than 100 printing partners in Japan, covering all 47 prefectures – even the remote islands of Okinawa prefecture. Prinzio has already partnered with six in Jakarta.
Yasukane didn’t share revenue figures, but says that the most popular items for printing – contrary to the common misconception that Raksul is a “business card company” – are flyers. More than 60 percent of the startup’s revenue comes from them.
現在、ラクスルは、沖縄県の離島をも含む47都道府県全てで対応できる、日本国内の100社を超える印刷業者と提携を結んでいる。Prinzioは、ジャカルタで既に6社と提携を結んだ。
松本氏は収益の総額は明かさなかったが、ラクスルは「名刺作成会社」であるという一般的な思いこみに反し、最も注文の多い印刷物はフライヤー(カタログやチラシなど)だと話す。スタートアップの60パーセント以上の収益はフライヤーから得たものである。
現在ラクスルは、日本に100を超える印刷パートナーを抱えており、47都道府県すべて、そして遠く離れた島「沖縄県」まで網羅している。Prinzoは既に、ジャカルタの6社と提携している。
恭攝氏は収益額を明らかにしなかったが、ラクスルが「名刺企業」であるというありがちな誤った考えに反して、最も人気のある印刷アイテムがチラシであると語った。同スタートアップの収益の60%超が、チラシによるものである。