クラウドファンディング・イン・ジャパンーー食事を奏でるフォーク&スプーン「EaTheremin」
クラウドファンディング・イン・ジャパンーーこのシリーズでは日本におけるクラウドファンディング事例を紹介する。Kickstarterをはじめ、世界的に新たな資金調達の仕組みとしてプロダクト、イベント、プロジェクトを生み出すエコ・システムとなりつつあるクラウド・ファンディング。この流れはアジアにもやってきているーー。
Crowd Funding in Japan: In this series, will focus in on a couple of actual examples of crowd-funding in Japan. Crowd funding is a rapidly emerging new eco-system of funding, which brings new products, projects and events into existence using a whole new form of money supply. This international trend has reached Asia too.
Crowdfunding in Japan - In this series, we will introduce examples of crowdfunding in Japan. As a new, global form of fundraising, crowdfunding sites like Kickstarter are becoming an ecosystem which produces numerous products, events, and projects. This trend has also come to Asia--.
先日開催されたCESで注目を集めた「HAPILABS」は食事の習慣をモニタリングすることでより健康的に食べることを後押ししてくれるフォークだ。同じフォークでも、「食事を奏でる」ことで毎日の食卓を豊かにすることを目指すのが「EaTheremin」。
フォークの持ち手と先端が別の電極になっており、食べ物を「食べる」瞬間に食材と人体 (口→持ち手)を介して微弱な電流が流れる。これにより、フォークに差した食べ物の種類や食べ方(抵抗値の変化)に応じてさまざまな音を奏でるという。ユーザは製品に乾電池を入れるだけでいい。
EaThereminには2種類ある。デジタル版は、事前にメモリ内にサンプリングされた効果音を、食材の抵抗値を元に選択・再生する。食べる瞬間に歯切れ良い効果音が楽しめるのが特徴だ。アナログ版では、単純なサイン波が食材の抵抗値や食べ方によってなめらかに変化する、テルミン風サウンドを生成する。連続的に音が変化するため、より楽器的な感覚が楽しめるという。
発想と着眼点は素敵だ。例えば子どもに嫌いな食べ物を食べさせる際、もしくは認知症を煩う高齢者や患者にもう一度食を楽しんでもらうためのツールとして有効かもしれない。しかし、実際の製品ではデザインが改良されるというものの、現状のプロトタイプを見る限りあまり実用的には見えないのが残念だ。
プロジェクトは合計金額¥308,500を集めたものの成功することなく終わった。
Although the project reaped a total of 308,500 Yen, the project ended without success.
The project concluded without reaching its goal of ¥308,500 collected.