私はここからさらに研究を進めました。英語の歌を使ったリスニングと発音トレーニングが紹介されている英語耳という本を読みました。この本では1曲選んだらその曲を使って300回練習するという方法が記されていました。この本では英語の母音、子音がゆっくり発音されているバラードの曲を選んで練習することが推奨されています。自分で決められないという人にはカーペンターズの曲をおすすめされています。私が調べたところ、カーペンターズは他のインターネットサイトなどでもよく勧められているようです。
その理由としては特にバラード調の曲は綺麗でハッキリした発音で聴き取りやすいと言われているからです。一方でリスニング教材や発音練習に向いていない曲もあるようです。例えば歌詞が聴き取りにくかったり、歌詞の内容を聴き間違ったりしてしまいやすい歌です。また、洋楽を聴いていると冠詞や前置詞などが発音されていないのではないかと思ってしまう程、聞こえないことがあったりするでしょう。
そういった実際のネイティブ・スピーカーの発音を学ぶという意味でも洋楽は有用な教材の一つだと言えます。しかし音楽を使って英語を学ぶ上で注意しなければならないこともあります。歌詞は詩のようなものなので、一般的な文法や語法や定型表現から外れているものやダブル・ミーニングや文化的な背景を理解していないと意味が分からないものやネイティブ・スピーカーに訊いても意味が理解できないものなどがあるからです。難解な歌詞の曲を選んでしまうとそこで得た知識はあまり活かせないでしょう。
なので英語の勉強に音楽を活かすには日本人にでも意味が理解できて、リピートできる好きな曲を選ぶのが好ましいと言えます。
ありがとうございました。