我々の作品でもI-hでは外周に塀を廻らせて廻りから見えないようにしていますし例外的にオープンなR-hは独身者の住まいで周囲から見える二階をプライベートな場所として開口部を減らし地形によって周囲から見えない一階をガラス張りにしています。またこの住宅の一階はどちらかというとパブリックな使い方をされています。
日本では子どもが個室に閉じこもるのはあまり歓迎されず大体10歳位から個室を与えられます。我々の住宅の住人の子ども達はその年齢に達していないのでまだ不満は聴いていません。
In Japan, we don't like our children to stay in their room that much, and usually they are given their own room at around the age of 10. Children of the residents living in our houses have not reached that age yet, so we haven't had any complaints so far.
ただ、我々は昔から障子によってプライバシーをつくり出すような暮らしをしていたので現代ではガラスとカーテンがそれに置き換わっているように思います。
私の設計した住宅に関する限り事故は聴いたことがないです。
子どもが小さな期間はネットを張ったりして安全に使用できるようにしています。
日本人は公共空間の安全に関しては過剰に敏感なのですが、私的空間については
個人の判断が重要視されます。
I-Hはリノベーションですので階段もあり梯子以外にも入口はあります。普通に使うことは全く可能です。
As far as the houses I designed are concerned, there has been no accidents.
While the children are little, we put nets etc to assure safety.
Japanese people are oversensitive when it comes to safety in public space, but individual judgement counts for personal spaces.
I-H is a renovated house and has stairs, other than a ladder, there is an entrace. There is no proble for ordinary use.
梯子は住人の要望で付けました。住人は林業を職業にしているので梯子を登ったり
下りたりするのは慣れているようでした。ただ、私も自宅で梯子を使っているのですが
慣れると楽で、独特の感覚を空間に与えるので建築の要素として使えるものだと思います。
ボルダリングは練習の為の場所で、このような場所が住宅についているのは特殊で、
日本でも同様に注意を惹きます。