翻訳者レビュー ( 英語 → 日本語 )
評価: 52 / ネイティブ 日本語 / 2 Reviews / 2014/05/12 16:19:35
IGI6274
Thank you for your email. I think there is a miss understanding I want my £56 back as the refund, I did not take delivery of the parcel it has gone back to our sorting of where they will hold on to it for 21 days and then it will be sent back to you. I will send on the delivery card saying how much is due. Please refund my £56 ASAP and would you send me a email to confirm this has been done.
If another one turns up I will refuse delivery
Thank you
IGI6274
Eメールありがとうございます。誤解があるようですが、私は56ポンドを返金してほしいのです。荷物は受け取っておらず、すでに荷物預かり所に送られ、そこで3週間保管されてからあなたに返送されます。料金の書かれた配達カードを送りますので、できるだけ速やかに56ポンドの払い戻しをお願いします。そして払い戻しが完了したことを確認するためにEメールを送っていただけますか。
もしまた配達に来たとしても、受け取りは拒否します。
よろしくお願いします。
レビュー ( 2 )
うまく訳せていると思います。
元の翻訳
IGI6274
Eメールありがとうございます。誤解があるようですが、私は56ポンドを返金してほしいのです。荷物は受け取っておらず、すでに荷物預かり所に送られ、そこで3週間保管されてからあなたに返送されます。料金の書かれた配達カードを送りますので、できるだけ速やかに56ポンドの払い戻しをお願いします。そして払い戻しが完了したことを確認するためにEメールを送っていただけますか。
もしまた配達に来たとしても、受け取りは拒否します。
よろしくお願いします。
修正後
IGI6274
Eメールありがとうございます。誤解があるようですが、私は56ポンドを返金してほしいのです。(私は)荷物の配達を受けておらず、荷物は配送業者が持ち帰り[or配送業者の仕分け場所/集積所に戻され]、そこで21日間保管されてからあなた(宛て)に返送されます。料金を記載した出荷表[or配送伝票]をあらかじめお送りいたします。できるだけ速やかに56ポンドの返金をお願いします。また返金(が完了したこと)を確認するためにEメールを送っていただけますか。
もしまた荷物が来ても[or届けられたとしても]、受け取りを拒否します[or受け取りません]。
よろしくお願いします。
①sorting of where:直訳すると「仕分けを行う場所」となりますが、メールの送信者がそこに送ったのではなく、ここでは「(メールの送信者が)受け取りを拒否したため、配送業者が持ち帰った(持ち戻った)」のだと解釈できます。
②21 days:数値や日数など、数字に関するものは、原則として原文通りに訳します。日数で明記されているものを、勝手に翻訳者が「週」の表記に変えることはできません。a billion-dollarや1,000,000,000 $を「10億ドル」と表記することはできますが、1,000gと書かれているものを1kgと表記することはありません(依頼者からスタイルガイド等で指定された場合はそちらに従います)。
③send on:ここでは句動詞の扱いです。「受け取りを拒否した荷物はまだ貴方のところには届いていませんが、先に伝票(送り状の控え等)だけ送っておきます」ということを伝えようとしています。
④refund:訳文中の訳語を統一しましょうね。もちろん、文章に相応しい訳語を選択することも必要ですが、わざわざ言い替える必要のない場合は訳語を統一してしまった方が、訳文が一段と読みやすくなり、誤訳を防ぐことも出来ます。
全体的に大きな誤訳はありませんが、文章をより深く読み込んで、全体の流れ(内容)をきちんと把握できれば、もっと良い訳文に仕上がると思います。頑張ってください。
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詳細なレビューありがとうございます!
① 「(メールの送信者が)受け取りを拒否したため、配送業者が持ち帰った(持ち戻った)」という内容は分かっていたのですが、日本語で上手く表せていませんでした。
② 以前語学のテキストで"14 days"を「二週間」と訳されているものを見たことがあったので、今回「三週間」としてみたのですが、原文通りに訳すという原則があるのですね。次回から数字が出てきたときははそのまま訳すようにします。
③ "send on"で「あらかじめ」というニュアンスが付くのですね。
④ 訳語を統一した方がいいのか、繰り返しを避けた方がいいのか、これまではっきりわからなかったのですが、こういう 文章ではおっしゃるとおりたしかに統一した方がいいですね。
大変勉強になりました。次回からの翻訳に活かします。ありがとうございました。
②に関してですが、学校で習う英文和訳と異なり、実務翻訳(産業翻訳)に関しては数字表記に間違いがあるととんでもないことになってしまうので、原則として原文に即した訳を当てます。メールなどのビジネス文書もそうですが、特許や法律、医薬、化学分野などでは、特に注意が必要です。
③に関してですが、イギリス英語の場合「転送する」の意もあります。「送る」だけならsend 物 to 人です。それなのに「あれ?前置詞がある」というときは「これは何か意味があるぞ」というサインです。
④に関してですが、英語と異なり、日本語では同じ表現の繰り返しを避けなくても良い場合が多いです。特に実務翻訳(産業翻訳)では訳文の精度を上げ、尚且つ校正しやすいように訳語を統一することが求められます。
数字表記の件、言われてみると確かにそうですね。しっかりと頭に入れておきます。
訳語の統一に関しても、校正しやすいという利点もあるのですね。納得しました。
丁寧なご回答ありがとうございました!
レビューありがとうございました!