販売形態は様々。ネットでの販売形態は様々だ。買い取り・消化仕入れ型、テナント出店のモール型、直営EC(電子商取引)、さらにはサイトも商品も自社のネットSPAなどがある。スタイライフやマガシークなどネット専業大手は、雑誌とも連動しながら販売する形態で、商品の買い取り・消化仕入れが多い。ディベロッパーが運営する通販サイトもこのケースがある。ディベロッパーが運営するECサイトでは出店形式が多く、販売手数料を取っている。商品取扱高が370億円を超えたネットは運営するスタートトゥデイの直営店(ストア企画開発事業)が買取、消化仕入れした商品売り上げで104億円に達する。そのほかは出店するテナントの商品取扱高だ。同社は商品売り上げとテナントからの委託販売手数料を計上するハイブリッド型ともいえる。
こうしたサイトの登場で在庫をめぐる動きが活発化している。ブランドの販売計画にFSサイトを組み込み、在庫消化を促進するよう働きかけているからだ。こうした動きは既存のでレギュラー販売するECサイトの販売機会にも関係してくる。事業全体を効率化し収益をどう上げるのか。在庫の配分はここでも課題になっている。
There are so many forms of Internet-marketing. Marketing systems such as buyback, simultaneous sales-purchase, tennant stores in a virtual mall, directory managed e-commerce, and Internet SPA with self-owned website and commodities are the types seen these days. Major websites dedicated to on-line marketing, such as Stylife and magaseek, tend to sell their products in coordination with magazines, their main activities consisting of product buybacks and simultaneous sales-purchases. Such cases also applies to some online shops run by developers. Majority of e-commerce site run by developers take form of tennant shops, from which they earn commissions. The store (a store project and development business) directly managed by START TODAY that manages a website with 37 billion-yen product billing, has made 10.4 billion yen from the sales from products obtained through simultaneous sales-purchase system. Another part of profit comes from the tennant shops' products. The company can be deemed as hybrid type who gains profit from its own product sales as well as from the commissions from its tennants.
The rise of these sites has led to an active movement related to inventory, since elimination of inventory is encouraged by incorporating FS sites into the brands' sales plan. This tandency can have an effect on sales opportunities of e-commerce sites that rely on existing regular sales methods. How can we increase the overall business efficiency as well as the profit? This is also where the question of inventory distribution becomes an issue.
EC支援も充実。アパレルや専門店なども直営ECサイトも増えてきた。実店舗の販売が低迷という側面もあるが、ブランドとして実店舗とネットの販売を組み合わせて、消費者との接点を増やし、ブランディング強化、販売拡大を目指すことに重点が移ってきている。実店舗とネットは相対するものではなく、互いに補完する関係に意義付けが変わったともいえる。一方、ネットの重要性を認識しつつ、販売する方法、やり方がわからず、行動に移れなかった企業も、EC支援企業が質量ともに増えたことで、参入障壁が下がってきた。
EC支援ではシステムもネットワークを介してサービスを提供するASPなどが増え、導入そのものをサポートする企業(ジールなど)もある。写真撮影やテキストなどコンテンツ製作(ダイアモンドヘッドなど)、物流など機能ごとに強みを生かすサポート企業や、EC全体を請け負う企業(スタートトゥデイコンサルティングなど)もある。物流ではヤマト運輸グループなどがシステムや決済まで対応したり、佐川急便グループとダイアモンドヘッドが共同事業を行うなど異業種タッグも生まれている。
Directly-managed e-commerce websites has increased among the apparel business as well as specialized stores. Although the stagnated sales from the off-line stores is partly the cause of this increase, it shows the shift of focus toward enhanced branding and sales expansion through increased contacts with their consumers by combining the on-line and off-line sales of the brand as a whole. One may conclude that the relationship between on-line and off-line commerces are now regarded as mutually supplemental instead of contradicting to each other. On the other hand, the increase of companies supporting e-commerce, both volume- and quality-wise, has helped lower the barrier for the companies to join e-commerce who, though recognizing the importance of e-commerce, had had difficulty implementing on-line marketing due to the uncertainty of their marketing method.
More and more e-commerce supports have taken the form of ASPs providing system services through network, and some companies (such as ZEAL) even support the implementation itself. There are others who offer creation of contents such as photographing and texts (such as Diamond Head), support particular function such as logistics, or undertake the total e-commerce tasks (such as START TODAY CONSULTING). In the field of logistics, various innovations are being tried, as we see Yamato Transport Group handling the system managenent and payments, or companies of different industries embarking on the joint venture, as in the case of Sagawa Express Group and Diamond Head.
中小ネットSPAも。ネットが市場をフラット化するなかで、中小企業が新しいモデルで存在感を高めつつある。夢展望やDTLJ、メンズスタイルなどはメーカーと共同したり、自社で企画開発し、PCやモバイル販路に特化して販売する。周知のための広告費はかかるが、実店舗や販売員などより経費負担は軽く、価格を抑えることも可能。無限なネット空間を使って商品数を広げたり、クオリティーの高いスタイリング写真を多く見せたり、ネット特有のタイムセールを行うなどでヤング層を中心に支持を集め始めている。年商10億円を超える企業も出ており、台湾、中国などアジアでの販売を視野に入れ動く企業もある。こうした企業がどのように進化し、ポジションを築くのか注目される。
また、ネットが得意とする先行・予約販売で生産量、色柄の強弱などを調整しようという動きも始まっている。どの商品をチェックし、購入したのかしなかったのかなどサイト内の消費者の動きを解析するケースも徐々に進みつつある。どんな商品をどれだけの数量で作るか。様々な販売チャンネルを相互に補完させ、物流を組み合わせて効率を高める。そんな時代がやってきている。
在庫情報の共有化も。
ネット販売という販売チャネルが浸透する中で ブランドや業態の販売全体をどう最適化、効率化するか、の動きが加速している。キーワードは物流やコンテンツ製作など後方業務と商品開発・生産量だ。注目は在庫。在庫をどの販路にどれだけ分配するか。実店舗だけでなく、通販サイトの特性に合わせる必要がある。さらに雑誌やテレビの通販で、より多くの消費者と接点を持とうとする傾向はさらに強まっており、分配の精度の高さが要求される。このため、スタートトゥデイではEC支援する通販サイトとの在庫共有に続き、ユナイテッドアローズを皮切りに倉庫在庫まで踏み込んだ情報共有化を始めた。またマガシークはEDI(電子データ交換)導入で、アパレルのフォー・アンド・コレー「ジョイアス」の在庫を一元化する。こうした動きは販売機会ロスを減少させ店頭でも、ネットでも効率良く販売することが狙いだ。
高級ブランドを中心に、スポーツやキッズ、アイウエア、セレクトショップなどの商品も扱い始めている。また、ファッションだけでなく化粧品、食品、食器、エステやホテルの宿泊などのサービスとライフスタイル全般に広がっている。
拡大と淘汰。ここにきてネット市場ではある変化が起こっている。市場は拡大するとの意見で一致するも、集約され淘汰(とうた)も出てくるという意見だ。物流会社がEC支援したり、フラッシュセール(招待制ファミリーセール)サイトといった新しいモデルが参入する一方で、撤退や事業移管、子会社化など整理、淘汰が起こっている。競合が激しくなる中で、集客、品揃え、使いやすさなど、市場に適合した存在意義、価値が提供できなければ生き残れない。
注目のフラッシュセールサイト 消費者、ブランド両者にメリット。
ネット市場で新しいモデルとして人気が高まっているのがフラッシュセール(招待制ファミリーセール=FS)サイトだ。会員、販売期間が限定でオンシーズンの動きの悪い商品や持ち越し在庫を70~80%オフという大幅割引で販売する。不況期や低価格志向の追い風もあるが、賢く消費したい消費者側と、イメージを棄損せずに在庫を現金化したいブランド側の思惑が一致。ネット販売が業界全体の効率化に貢献する一つの形とも言える。
この1年間で約33万人の会員数を獲得した。
専門的に翻訳して頂きましてありがとうございます。