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SITTING AND THINKING
Today, many companies are moving away from hierarchical command-and-control management structures. Leading the way in this movement towards more decentralized structures have been the high-tech companies, which rely on knowledge workers such as software designers to carry out their work unsupervised. Microsoft was in the vanguard of this movement.
Gates said that he paid his people to 'sit and think'. But even more than the Microsoft programmers, Gates himself regarded his role as that of the company's visionary. He was dismissive of the more mundane aspects of running a business, believing that his job was to chart the future.
座り、考える
今日、多くの企業が階級的な司令部ー実働部隊形式の経営形態から離れている。そのような先進的な形態へと世の中を導いたのは、ソフトウェア設計者などの知識豊富な社員を信頼し、プロジェクトを余分な監査のない状態で実行してきたハイテク企業たちである。マイクロソフトはこの動きの先導者であった。
ゲイツは「座り、考える」ために社員を雇用していると発言した。しかしマイクロソフトの一プログラマーとしてではなく、ゲイツ自身は自分の役割をマイクロソフトの先導者であると認識していた。彼は平凡な企業経営の要素を否定し、自身の仕事は未来を示すことであると信じていた。
すわって考える
今日では多くの会社が階層的な指揮統制マネジメント構造から脱却しつつある。より分散的な構造へと変化するこの傾向を先導するのは、管理監督なしで仕事をこなすソフトウエアデザイナーなど頭脳労働者に支えられたハイテク企業であった。マイクロソフト社はこの変化の最先端にいた。
ゲイツは従業員が「すわって考える」ために給料を支払っていると言った。しかしマイクロソフト社の従業員もさることながら、自分自身の役割を明確なビジョンを持って会社を導くことだと見なしていた。彼は経営上のより日常的で退屈な面に否定的で、自分の仕事は将来方針を策定することだと信じていた。