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In fact, this is a strategy that Gates used many times. In 1982, for example, he bought the basis of DOS from a small company called Seattle Computers, and went on to make it into the industry standard. And it's not just software that he plundered. On occasions, Gates bought companies simply to acquire the expertise of exceptional programmers, who would often have a stake in the smaller firm. In such cases, Gates could offer several million dollars for the company as an inducement for the key individuals to join Microsoft. In this way, he brought deep seams of technical expertise into Micro' soft very rapidly.
これは実際にゲイツが何度も使った戦略なのである。例えば1982年、DOSの基本となるものをSeattle Computersという小さな企業から購入して、業界標準に仕立て上げた。占有したのはソフトウェアだけではない。ときには会社自体を買収して能力のあるプログラマーのノウハウを取り入れたのだが、彼らはその会社の株式を所有することも多かった。このような場合にゲイツは、移籍する条件として数百万ドルを会社に支払い、キーマンとなるプログラマーをマイクロソフトに引き抜いていった。こういった方法で、専門的技術者の不足分をマイクロソフトに目覚ましい早さで補充したのだ。
実際、これはゲイツが何度も使った戦略だ。たとえば1982年に、彼はDOSのもととなるソフトウエアをシアトルコンピューターという小さな会社から買い上げ、業界標準に仕立て上げた。そして略奪したのはソフトウエアだけではなかった。ときとしてゲイツは、選りすぐりのプログラマーの専門技術を得るためだけに会社を買収した。そうしたプログラマーはたいてい小さな会社に関心を寄せていたからだ。このような場合には、ゲイツはその会社に何百万ドルも提供し、狙った人物がマイクロソフト社に入社するよう誘い出した。こうしてゲイツは、急速に技術専門家の潤沢な鉱脈をマイクロソフト社にもたらした。