Elon Musk: Tesla Model S ‘ends range anxiety’ with smart navigation, trip planner
Earlier this week, Tesla CEO Elon Musk teased us Model S owners with a tweet promising to “end range anxiety.”
In a press conference this morning, Musk revealed the goods: an over-the-air firmware update that, while not increasing the range of the car, will at least set the driver’s mind at ease about how far he can really go before the juice runs out.
Firmware version 6.2 is now in beta testing and, according to Musk, will be sent out to the Model S fleet at large in about ten days.
TeslaのCEOであるElon Musk氏は今週始め、私たちModel Sのオーナーに対し「航続距離不安を解消」することを約束するツイートをしてからかってみせた。
Musk氏は今朝の記者会見でこの製品を発表した。 これは大気中で伝えられるファームウェアのアップデートで、航続距離を伸ばすことはしないものの、燃料が切れる前に走行できる距離を知らせることでドライバーを安心させることができる。
ファームウェアバージョン6.2は現在のところベータ版の試験段階で、Musk氏によると、一連のModel S向けに遅くとも10日ほどでリリースされるという。
今週頭に、われわれModel Sオーナーが一時騒然となる出来事があった。Tesla社CEOのElon Musk氏が、「走行距離不安症に終止符を打つ」と約束するツイートを出したのだ。
今朝開かれた記者会見で、Musk氏はその秘密兵器をお披露目した。その正体は、無線経由(OTA)のファームウェア・アップデート。走行距離が延びるわけではないものの、「充電切れまでにどこまで走れるか」という不安を和らげる機能があるという。ドライバーにとっては歓迎できる内容だ。
Musk氏によると、新たなファームウェアとなる ver. 6.2は現在βテストの最中で、あと10日ほどでModel Sシリーズの車種全般にリリースされるということだ。
Range Assurance
The centerpiece of the upgrade is a Range Assurance app that will constantly assess whether the Model S has enough juice to reach its destination.
The app constantly monitors outside temperature, elevation changes, wind, driving speed, and heat/AC use. If the app determines that range is insufficient to reach the destination, it will warn the driver well in advance.
The app will make it “effectively impossible to run out of range unintentionally,” according to Musk.
He described the app as “incredibly good,” and said that early testing has shown it to be accurate within less than one percent.
Less than one percent? Wow.
Frankly, I’ll believe that when I see it. (Guess I’ll see in about ten days.)
今回のアップデートの目玉はRange Assuranceアプリで、Model Sが目的地に達するまでの燃料が十分あるかを常時計測できる。
このアプリは常に外気温、標高の変化、風力、走行速度、 エアコン使用状況をモニターする。目的地に達するまでの航続距離が十分でない場合、事前にドライバーに警告を発することになる。
Musk氏によると、このアプリは「思わぬ形で航続距離が足りない事態を効果的に回避する」ことができるという。
彼はこのアプリを「実に素晴らしい」ものとしたうえで、初期のテストでエラーが発生したのは1%未満であったと述べた。
1%未満? すごい。
正直、これを信じるのは実際に目にする時となろう(およそ10日で実現するだろう)。
アップグレードの目玉となるのは「Range Assurance」というアプリ。残りの充電でModel Sが目的地に到達できるかどうか、コンスタントにチェックする機能があるという。
このアプリは車外の気温、標高の変化、風の強さ、走行速度、冷暖房の使用を絶えず監視し、充電残量の不足で目的地に到着できないと判断した場合、前もってドライバーに警告してくれるという。
Musk氏によると、このアプリによって「意図せずして移動可能範囲の外に出ることが事実上不可能になる」らしい。
氏はこのアプリを「信じられないくらいの優れもの」と表現している。初期のテストで示された誤差は、1%未満だという。
1%未満。もし本当ならすごいことだ。
個人的には、実物を見てから信じるとしよう(10日ほどでお目にかかれるそうだから)。
Trip Planner
A second app in 6.2 is a Trip Planner that selects the optimal route to a destination based on charger locations. The car will communicate with various Supercharger stations to determine which are operational and available, and select a route accordingly.
The app will also take into account the much slower Tesla destination chargers now proliferating at hotels and restaurants around the country. It will give priority to the Superchargers, Musk said.
The Trip Planner will also notify drivers when their cars are charged sufficiently to reach the next Supercharger.
バージョン6.2にある二番目のアプリはTrip Plannerで、これは充電ステーションの場所を基にして目的地までの最適なルートを選ぶものだ。自動車は様々なSuperchargerステーションと交信をはかり、運営されていて使用できるかどうかを決定し、それに従ってルートを選ぶ。
このアプリは他にも緩やかに国中のホテルやレストランで拡大しているTeslaの目的地にある充電所も考慮する。その際、Superchargersを最優先にしていると、Musk氏は述べた。
Trip Plannerは、次のSuperchargerに到達するまでにはいつ自動車の充電を十分すればよいかも教えてくれる。
Ver. 6.2にはもう1つ目玉となるアプリがある。充電スタンドの場所に応じて目的地への最適ルートを選択する「Trip Planner」というアプリだ。内容としては、Model Sが各地のSupercharger(Tesla社の充電ステーション)と通信を行い、営業中のスタンド、利用可能なスタンドを判断。それに応じてルートを選択するという仕組みだ。
このアプリは、様々な施設に設置されたTeslaの提携スタンドも判断材料に入れる。こうした設備は各地のホテルやレストランを中心に急増中だが、充電速度はSuperchargerに見劣りする。こうした充電速度の違いは、ドライバーがSuperchargerを優先する誘因になるだろう、とMusk氏は述べている。
他にも、ある程度充電が進んで次のSuperchargerまでの移動が可能になると、Trip Plannerからドライバーに通知が行く機能も備わっているそうだ。
He described the trip planning app as “intelligent cars and intelligent charging stations communicating with each other in a big network.”
In addition, the new firmware will upgrade the sound system and improve radio reception. A “valet mode” will limit power, speed, and screen displays.
Finally, 6.2 will improve the “feel of the accelerator and brakes.” Musk did not elaborate on precisely what this meant.
For sensor-equipped Model S’s built since last October, version 6.2 will also include some of the promised autopilot features, such as auto-emergency braking and blind-spot warning.
Oh, one more thing: If you have a P85D, your top speed is now 155 mph. Enjoy.
さらにこの最新ファームウェアは、サウンドシステムをアップグレードさせ、ラジオ受信を向上させる。「バレットモード」は馬力、速度、画面表示を制限する。
最後に、バージョン6.2は「アクセルとブレーキの感覚」を向上させるだろう。 Musk氏はこの点の具体的な内容は明らかにしなかった。
昨年10月以降製造されているセンサー内蔵のModel S用のバージョン6.2には、 自動ブレーキ、自動スポット警告といった有望な自動制御機能が備えられる。
最後にもうひとつ。P85Dをお持ちなら、最高速度は時速155マイルだ。お楽しみあれ。
それ以外にも、新ファームウェアでは音響システムがアップグレードされており、ラジオの受信能力が改善する。駐車場で車を預ける時のため、パワー、速度、スクリーン表示に制限がかかる「バレー(駐車係)モード」も実装されている。
最後に、Ver. 6.2は「アクセルとブレーキの感触」が向上する。ただし、Musk氏はこの部分について具体的なことを述べていない。
昨年10月から出ているセンサー搭載型のModel Sについては、かねてから約束されていた自動運転機能がVer. 6.2で実現している。自動緊急ブレーキ機能や、ブラインドスポット ワーニング(盲点の警告)といった機能がそうだ。
そうそう、それからもう1つ。P85Dモデルに関しては、最高速度が時速155マイル(約250km)になるらしい。オーナーの方には朗報だ。どうか楽しんでほしい。
More coming
As is his wont, Musk also teased firmware version 7.0 for sensor-equipped cars, due out in about three months. It will include more of the long-promised auto-pilot functions, primarily an auto-steering mode for highway driving. According to Musk, the auto-steering has already been successfully tested on a San Francisco-to-Seattle run without the driver ever touching the wheel.
7.0 will also include a Summon mode, in which the car will drive itself to or from a given location — garage to front step, for example. This feature can only be enabled on private property.
彼がいつもするように、Musk氏はファームウェアバージョン7.0を3か月ほどでリリースするセンサー搭載車用のものだとしてからかってもみせた。これには待望の自動操縦モード、とりわけ高速道路での走行時の自動運転モードがある。Musk氏によると、自動運転はすでにサンフランシスコ・シアトル間でドライバーがハンドルに手を触れないで走行する実験を成功させたという。
7.0にはSummonモードも含まれる。ここでは、ある場所からある場所へ(例えば前方の道路からガレージへ)自動車が自ら動く。この機能が利用できるのは私有地のみである。
Musk氏は他にも、センサー搭載型モデル向けのファームウェア、Ver. 7.0に言及。いつもながらのティーザー広告的手法だが、こちらは3ヶ月ほど先にリリースを見込んでいるという。このアップデートでは、待望の自動運転機能が実現する。主に、ハイウェイ走行を想定した自動ハンドル操作機能だ。Musk氏によると、自動ハンドル操作機能はすでに実証試験が済んでおり、成果も上々とのこと。サンフランシスコ〜シアトル間のテスト走行で、ドライバーは一度もハンドルに触らなかったという。
Ver. 7.0では「Summon(召喚)」モードも実装される見込み。このモードを選ぶと、車が任意の2地点間、たとえばガレージから正面入口までを自分で移動する。なお、この機能が使えるのは私有地のみとなる。
Put to the test
For me personally, the timing of update 6.2 and its Range Assurance app couldn’t be better. In 12 days, I’m scheduled to depart on a 2,700-mile cross-country drive from my winter retreat in Carpinteria, California back home to Mountainville, New York.
Will the Range Assurance app really be accurate to within one or two miles out of 265?
If so, it will be a huge step forward for Model S drivers on long trips. Range anxiety will indeed be a thing of the past.
Stay tuned.
This story originally appeared on Green Car Reports.
私個人としては、バージョン6.2とRange Assuranceアプリのタイミングはこの上ないものだった。12日後、私は冬休みを利用してカリフォルニア州Carpinteriaから2,700マイル離れた故郷ニューヨーク州Mountainvilleへ出掛ける予定がある。
このRange Assuranceアプリは本当に、265マイルのうち1、2マイルの範囲で正確性が保たれるのだろうか?
そうであれば、Model Sのドライバーにとってこれは大きな第一歩だ。航続距離不安は過去の遺物になるだろう。
今後も注目。
この情報の初出はGreen Car Reports。
筆者個人の話をすると、Ver. 6.2のアップデートとRange Assuranceアプリは、またとないタイミングでやって来た願ってもないニュースだ。というのも、筆者は12日後に長旅を控えているからだ。冬の間の避難先であるカリフォルニア州カーピンテリアから、ニューヨーク州マウンテンビルに戻る、アメリカ横断2700マイルの旅だ。
ここで気になるのがRange Assuranceの精度だ。このアプリはどんなルートを選ぶのだろう。Model Sの走行限界は265マイルとされているが、その1〜2マイル手前のぎりぎりのところで、うまい具合に充電スタンドを見つけてくるのだろうか?
そうだとすれば、Model Sで長距離を走るドライバーにはたいへん大きな一歩だ。“走行距離不安症”は、正真正銘、過去の遺物となるだろう。
筆者の続報をどうかお楽しみに。
この記事はGreen Car Reportsに最初に掲載されたものです。
×「自動運転機能」、○「自動制御機能」ですね。
ミスを自覚。失礼しました。