ブッシア・バローロは、バローロの中でも最も名高い銘醸畑の一つブッシアの畑のブドウのみを使って造られます。
ブッシアは海抜350mの地点に、7.35haに渡り円形状に広がっている畑で、砂礫質で泥灰石灰質の土壌にネッビオーロが植わっています。
熟成は50ヘクトリットルもの大樽で2年にわたり行われ、上品で豊かなコクをワインにもたらします。
5~6年で飲み頃は迎えるものの、20年、30年と熟成を重ねるほどに複雑ながらも調和を深め、魅惑的なワインへと変化していきます。
プラムや熟したチェリーの凝縮した香りや、スパイシーなアロマ。
若いうちはタンニンや酸が強い印象がありますが、熟成によりスミレや森、ドライフルーツ、スパイスの香りが混じったボリューム感のある複雑で深い印象へと変わっていきます。
沈 唱瑛
イタリア ピエモンテ州トリノ在住
食を中心としたライフスタイルのプロデューサー。
権威あるアカデミア・クチーナ・デラ・イタリアーナ トリノ支部の正会員として活動。