【明星和楽2012】スタートアップショーケース前半−日本のスタートアップがアジアに向けてプレゼン
9月8日、9日にテックとクリエイティブの祭典「明星和楽」が開催された。イベント当日は福岡市長による講演や孫泰蔵氏による講演、著名人やVCなどによるパネルトーク、そしてスタートアップ・サービス10社によるショーケースピッチがおこなわれた。
明星和楽2012の二日目は日本とアジアのスタートアップのピッチイベント、スタートアップショーケースからスタートした。スタートアップショーケースはMOVIDA JAPANの孫泰蔵氏、伊藤健吾氏、DLEの椎木隆太氏、勝屋久氏、TechCityのトニー・ヒューズ氏などが審査員として参加。ここでは、ショーケースピッチをおこなったスタートアップを紹介する。
クラウドで翻訳をもっと手軽に−Conyac
最初にサービスのピッチを行ったのは株式会社エニドア代表のNaoki Yamada氏。同社が提供するクラウドソーシング型翻訳サービスのConyac(Japan,Tokyo)の紹介が行われた。Conyacは一般的な人力翻訳に比較して安価にサービスを提供しており、2012年8月に公開した翻訳者コミュニティ機能で翻訳者同士の連携もはかっている。
ユーザは翻訳者と依頼者にわかれ、依頼者が翻訳をしてもらいたい文章を書き込むと世界中にいるその言語が得意な翻訳者によって翻訳が行われる。翻訳者は誰でもなることが可能だ。安価でスピードの早い翻訳は、eコマースやニュースサイトなどでニーズがある。多言語で情報を発信する必要があるこれからは、注目すべきサービスになりそうだ。
ソーシャルで旅を楽しむtrippiece
続いてピッチを行ったのは、ソーシャルに旅のプランを作り行きたい人達と一緒に旅に出るサービスのtrippiece(Japan,Tokyo)。大学在学中の学生起業家、石田言行氏がそれぞれ海外経験のあるメンバーと立上げている。
旅行に行きたいという欲求は誰もが持っているもの。誰かと一緒に旅行に行くと様々な思い出を作ることが出来る。旅行代理店によるプランも山ほどあり、交通機関も発達しているため、旅にはとても行きやすくなっている。だが、「最適な旅を探すことができない」「一緒に旅に行く友達がいない」「企画には時間がかかる」といった問題もある。こうした問題を解決するのがソーシャル旅行サービスのtrippieceだ。
サービスを利用することでユーザは、旅行企画や過去に行った旅の体験談などの情報を共有できる。ソーシャルネットワークとも連携し、趣味/趣向の近いユーザー同士で旅行プランごとにグループ化できる機能も備えている。ボリビアにいったり、スカイダイビングなど、様々な旅企画がこれまでに実施されており、今では2万人のユーザがいるそうだ。
イベントとコワーキングスペースをつなぐCoworkify
続いてピッチを行ったのはイベントとコワーキングスペースを繋ぐC2CサービスのCoworkify(Japan,Tokyo)。Startup Weekend Kyoto2011で優勝した過去がある。
ビジネス、行政、様々な場面で使われていないワークスペース過多の問題を、ワークスペースをレンタルして収益化するインフラを提供することで解決することを目指している。
先月にローンチしたCoworkifyのウェブアプリでは、あなたの近くで利用できるイベントやワークスペースを見つけたり借りたりすることが可能となっている。最近、モバイルアプリのローンチ(iPhone、Android)したので、こちらもチェックしてほしい。