ローカライズで売り上げアップ?!ローカライズのメリットについてご紹介!

2014/11/21 18:37:00
Conyacでもローカライズセミナーを開催しているように、現在「ローカライズ」というキーワードはなかなかのホットトッピック。しかし、実際にローカライズのメリットやローカライズの時に何をすべきか、よく分からないという方は多いのではないでしょうか。またローカライズ後の運用を考えるとなかなか踏み出せない・・・というのが本音だと思います。そこで今回のブログではローカライズのメリットについて軽くご紹介したいと思います。実践編として、近日中に「海外SEO」についてまとめたものも公開させていただきます!

そもそもローカライズの翻訳の違いって?

一般的にローカライズというと、ローカライズ=翻訳じゃないの?という風に思われがちですが、実は翻訳よりひと手間もふた手間もかかるのがローカライズなんです。ローカライズについてHatena Keywordさんが言い得て妙な定義を下しているので、ここでちょっと引用を・・・。

ローカライズとは?

「ローカライズとは、ある国で作られた製品やサービスを、別の国や地域で販売する際、その国の言語・法令・慣習に合うように製品を修正・改訂すること。localize。」

要するに国や地域によって文化がそれぞれ異なるため、それに応じて製品やサービスの修正・改訂を行うことが「ローカライズ」だということ。
では、「ローカライズしたウェブサイト」がどういうサイトかというと、コンテンツをきちんと現地の人に訴求できる言葉で訳し、デザインやフォーマットも考慮して、公開したサイトが始めて「ローカライズしたウェブサイト」となります。

ローカライズのメリットって一体なに?

さて、ローカライズのメリットって一体なんなんでしょう・・・。海外進出やインバウンドのためにローカライズをしたいけど、ローカライズをした後にどのぐらいの効果が得られるのかよく分からないと思っている方も多いかと思います。数値も大事ですが、まずは実体験に基づいて考えてみませんか?例えば、AmazonさんやらeBayさんやらで買い物をするとしましょう。日本語と英語、どちらのページで書かれていた方が安心して買い物ができますか?怪しげな日本語であればもしかしたら英語のままの方がいいと思う場合もあるかと思いますが、やはりたいていの方は母国語のサイトで閲覧したほうがストレスなく買い物ができるのではないでしょうか。

さらにアメリカでは、実際に「母国語サイトVS外国語サイト」に関して研究が行われていて、Common Sense Advisoryのレポートによると、72.4% の人は自分の母国語のサイトで買い物した方が購買意欲が高まるそうです。Conyacでも、翻訳者側のTOPページを、韓国語中国語(簡体字)中国語(繁体字)にローカライズして、対象地域に広告を出稿したところ、コンバージョン率がかなりよくなりました。

ローカライズの最大なメリットとは、現地のユーザーに安心感を与え、且つコンバージョン率を上げることなんです。

ローカライズの際に気をつけるべきこととは?

では実際にローカライズの際に何をすべきか。一番最初に決めなければならないのが、どの言語にローカライズすべきかということだと思います。とりあえず英語に!という方も中にはいらっしゃると思いますが、自身のサービスのターゲット先をきちんと決めた上でローカライズを図るのがもっとも効率がいい方法だと思います。

・インターネット上の主要ユーザー言語Top10

参照元:Internet World Stats 

上記の図は、インターネット上の主要ユーザーの母国語をグラフ化したものになります。英語がやはり抜きん出ていますが、中国語・スペイン語もぐーっと伸びてきています。日本語は2011年も2013年も6位。。ただ日本語を母国語とするインターネットユーザーは日本人のみですが、英語を公用語としている国は、実に50ヶ国以上にのぼります。よって、この際に注意しなければならないのが、同じ英語圏でも、国によって、微妙に英語のフォーマットが異なるということです。例えばイギリスとアメリカでは単語の綴りだけでなく、単位や日付の表記方法も異なる場合があります。また中国語圏に関しても、中国大陸向けにサービスを進出するときは「簡体字」で台湾や香港では「繁体字」を使うことを念頭におく必要があります。さらに厳密にいうと、香港の繁体字と台湾の繁体字も微妙に異なります。例えば、台湾では、台湾のことを「臺灣」と書きますが、香港では「台灣」と書きます。

そのため、ローカライズ時のミスを無くしたい場合、もっとも有効的な手段は、最初からターゲット国の方に翻訳をしてもらうやり方だと思います。それが難しい場合は、最低でも一度現地の人に一度ローカライズしたサイトをチェックしてもらうことをおすすめします。日本の常識と海外の常識は異なるので、タブーなワードや表現が含まれていないか、コンテンツだけでなく、デザイン面も踏まえてしっかりとチェックをしてもらうことが必要となります。

The U.S. State Departmentによると、翻訳やローカライズのミスによって、アメリカの企業はは年間500億ドルもの潜在的な売り上げを逃しているそうです。せっかくローカライズをしたサイトが、現地の人に訴求できないサイトだったら意味ないですよね。

簡単に多言語サイトを公開出来るConyac Frontとは

ローカライズについて軽く理解を深めていただいたところで、簡単に多言語サイトを公開できるConyac Frontについて少しご紹介いたします。
Conyac Frontは、簡単に人力翻訳によって、翻訳された多言語化サイトを公開できるサービスになります。世界中にいる翻訳者が人力で翻訳を行うため、現地に住んでいる翻訳者に直接翻訳を依頼することも可能なんです!
料金体系や詳しい説明はぜひ下記のページをご覧ください。

またConyacでは、アプリのローカライズ手法についても公開をしてします。

iOS(iPhone)アプリのローカライズ方法

Androidアプリのローカライズ方法

長くなりましたが、ローカライズやConyacについて質問等がございましたら、お気軽にinfo@any-door.comまでお問い合わせください。
巻頭でも述べましたが、次回は、公開したローカライズサイトを検索でひっかかるためにはどうしたらいいのか、海外SEOについて説明致します。

written by Teki