翻訳者レビュー ( 英語 → 日本語 )
評価: 50 / 0 Reviews / 2011/06/06 18:12:12
His predecessor, John Kennedy, was a reader who had assembled a brilliant group of writers as his assistants, making sure that they wrote to him before discussing their memos in person. Johnson kept these people on his staff-and they kept on writing. He never, apparently, understood one word of what they wrote. Yet as a senator, Johnson had been superb; for parliamentarians have to be, above all, listeners.
Few listeners can be made, or can make themselves, into competent readers - and vice versa. The listener who tries to be a reader will, therefore, suffer the fate of Lyndon Johnson, whereas the reader who tries to be a listener will suffer the fate of Dwight Eisenhower. They will not perform or achieve.
前任者であるジョン・ケネディは、補佐官役に有能な書き手を何人も集めていた。また、どんなテーマについても直接話し合う前に、必ず書類で提出させた。ジョンソンは補佐官を変えることなく仕事を続けさせたので、彼らは同じように書類をジョンソンに提出し続けた。ジョンソンにはこれに何が書いてあったのか、結局一度もわからなかったようだ。それでも上院議員としてのジョンソンはひどく優秀だった。というのも、議員の一番の資質は良い聞き手であることだからだ。
良い聞き手が、良い読み手になることは稀である。聞き役に慣れている人が良い読み手になろうとすれば、ジョンソンと同じ運命をたどることになる。逆もまたしかりで、読むことに慣れている人間が聞き役になろうとすると、今度はアイゼンハワーと同じ運命をたどることになる。つまりは、能力を発揮することも、何かを達成することもできないということである。