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In what is quite probably the fastest-paced industry in the world, it pays to be constantly looking ahead for the next big thing. No matter how successful or rich Gates became, too, he never let up. No doubt it was always a source of great discouragement for his competitors that Gates refused to rest on his laurels. Quite the opposite in fact. There cannot have been many more worrying prospects for his software rivals than the cold and unquestionable certainty that Bill Gates was relentlessly pursuing them with no sign of fatigue.
おそらく世界で最も急速に進み続ける産業内で、次に流行るであろう物事を常に見据えていくことは利益を与え得るものである。ゲイツは、いくら成功し裕福になろうとも、減速することはなかった。道理で、ゲイツが彼の栄冠に寄りかかることを拒否していたことが、彼の競争者たちが大きく落胆させられる種となっていた訳である。実際は全く正反対であったのだが。ビル・ゲイツが疲労など全く見せず情け容赦なく彼らを追い続けるという冷たく疑いどころもない必然性の事実以外に、彼のソフトウェア開発におけるライバルたちが抱え得る気がかりな展望などさほどなかったはずなのだ。
まったくおそらくは世界でも業界最速のペースで、次の大きな事を絶えず前方に探し求めることがペイするのだ。ゲイツがいかに成功し金持ちになったにせよ、彼はここで一段落ということは決してしなかった。ゲイツが彼の栄冠に安住するのを拒否したことが常に彼の競争相手を大いに落胆させる源だったのは疑いない。事実はまったくその逆だった。ビル・ゲイツが疲労の色もなくソフトウェア・ライバルたちを容赦なく追いつめる冷徹で文句なしの確実性ほど、彼らライバルたちにはそれ以上に気になる将来的展望はまたとありえなかったのだ。