翻訳者レビュー ( 英語 → ネイティブ 日本語 )
評価: 52 / 1 Review / 2014/11/29 14:31:38
In July 1929, he fulfilled his life-long dream to go to the United States. He brought with him trunks of exquisite fabrics and cloths that he sold to the finest stores and elite families. Even in those difficult times there were those who had a passion for fine things and the means to afford them.
During World War II, with his supply lines from Europe cut off, Mr. Matouk moved his production to the U.S. He located his factory and offices in Manhattan. When linen became scarce during wartime, he pioneered a special blended fabric of mohair, rayon and cotton. This became Matouk's first signature tablecloth and it sold thousands of units.
1929年の6月には、彼の長年の夢であったアメリカ行きが果たされた。沢山のトランクに素晴らしい編地や生地を詰め込み、行く先々でそれを第一級の店舗や上流に属する家庭に売りつけた。困窮を極めたそのころの時代背景がありながらも、良い品への情熱とそれを手にするだけの余裕を持った人々は存在していたのだ。
第二次世界大戦の最中にはヨーロッパからの仕入れラインが断たれてしまったので、Matouk氏は合衆国に生産過程を移すことにし、工場やオフィスをマンハッタンに置いた。戦時中にリネンが品薄となると、彼はモヘヤ、レイヨンおよびコットンから特別な混合編地を開発した。この編地はMatoukの最初のシグネチャーテーブルクロスとなり、売り上げは何千セットにも上ることになった。
レビュー ( 1 )
元の翻訳
1929年の6月には、彼の長年の夢であったアメリカ行きが果たされた。沢山のトランクに素晴らしい編地や生地を詰め込み、行く先々でそれを第一級の店舗や上流に属する家庭に売りつけた。困窮を極めたそのころの時代背景がありながらも、良い品への情熱とそれを手にするだけの余裕を持った人々は存在していたのだ。
第二次世界大戦の最中にはヨーロッパからの仕入れラインが断たれてしまったので、Matouk氏は合衆国に生産過程を移すことにし、工場やオフィスをマンハッタンに置いた。戦時中にリネンが品薄となると、彼はモヘヤ、レイヨンおよびコットンから特別な混合編地を開発した。この編地はMatoukの最初のシグネチャーテーブルクロスとなり、売り上げは何千セットにも上ることになった。
修正後
1929年の7月には、彼の長年の夢であったアメリカ行きを果たした。沢山のトランクに素晴らしい織物や生地を詰め込み、それらを第一級の店舗や上流家庭に売った。困窮を極めたそのころの時代背景がありながらも、良い品への情熱とそれを手にするだけの余裕を持った人々は存在していたのだ。
第二次世界大戦の最中にはヨーロッパからの仕入れラインが断たれてしまったので、Matouk氏は合衆国に生産過程を移し、工場やオフィスをマンハッタンに置いた。戦時中にリネンが品薄となると、彼はモヘヤ、レイヨンおよびコットンから特別な混紡織物を開発した。これはMatoukの最初の代表的なテーブルクロスとなり、売り上げは何千セットにも上がった。
売りつけたという訳には、ネガティブな印象が残ります。
添削ありがとうございます。いきなり大きな誤訳があったので、評価には納得しています。signatureやfabricの訳は参考になります。「売りつけた」は確かにネガティブな印象がありますが、"He brought with him trunks of exquisite . . ."と言う文脈を考慮すると、やはり「売り回った」とか「売りさばいて行った」とかのあまり上品でない表現を連想します。買い手に対して失礼になるかもしれませんが、当時の困難な情勢にもかかわらず買い手を見つけたMatouk氏の偉大さ、と言うものに強調点を置けばそれ程おかしくない、かもしれません。また、「行く先々で」の部分を削除されましたが、この引用部分を含めて逐語訳にこだわらず訳出するとそう間違った表現でもないのではないでしょうか。翻訳結果に違和感をもたれたらそれは弁解の仕様が無いのですが、色々実験しながら翻訳していますのでそういった点についても感想いただけると、とても嬉しいです。