[日本語からドイツ語への翻訳依頼] 蜘蛛の糸 芥川龍之介 一  ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲...

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jlogosdotcomによる依頼 2011/04/13 14:18:12 閲覧 6116回
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蜘蛛の糸
芥川龍之介



 ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。
 やがて御釈迦様はその池のふちに御佇みになって、水の面を蔽っている蓮の葉の間から、ふと下の容子(ようす)を御覧になりました。

lyunuyayo
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翻訳 / ドイツ語
- 2011/04/13 23:12:30に投稿されました
Spinnengarn
Ryunosuke Akutagawa

Es war eines Tages. Buddha wanderte alein am Rand des Lotosteich im Himmel. Die Lotosblumen, die blühen auf dem Teich sind alle ganz weiß wie Edelstein, und dieser goldenen Stempel duften unsagbar gut andauernd in der Gegend. Im Himmel ist es eben Morgen.

Bald stand Buddha am Rand des Teichs da, sah das Unterreich durch die Lotosblätter die bedeckte den Teich an.
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この極楽の蓮池の下は、丁度地獄の底に当って居りますから、水晶のような水を透き徹して、三途の河や針の山の景色が、丁度覗き眼鏡を見るように、はっきりと見えるのでございます。
 するとその地獄の底に、陀多(かんだた)と云う男が一人、ほかの罪人と一しょに蠢(うごめ)いている姿が、御眼に止まりました。この陀多と云う男は、人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。

lyunuyayo
評価 50
翻訳 / ドイツ語
- 2011/04/13 23:48:12に投稿されました
Der untene Lotosteich im diesen Himmel ist genau der Grund der Hölle. Deshalb sieht man sichtbar den Fluss Sanzu und den Nadelberg durch das Wasser wie ein Kristall, als ob man genau die Guckenbrille sehen wäre.
Dann er fiel ein Mann im Grund der Hölle auf, der Kandata hieß und wimmelte anderen Verbrecher zusammen. Der Mann Kandata war Größedieb, dass er Morde, Brandstiftung und allerlei Übeltat beging. Aber, nur eins, er beging Guttat.
jlogosdotcom
jlogosdotcom- 約13年前
翻訳ありがとうございます! 続きも訳してもらうことは可能ですか?
lyunuyayo
lyunuyayo- 約13年前
頑張ります
jlogosdotcom
jlogosdotcom- 約13年前
@lyunuyayo ありがとうございます。翻訳作業をする時間帯がある程度決まっていれば、なるべくそれに合わせて依頼を出そうかと思いますが、いかがでしょう?
lyunuyayo
lyunuyayo- 約13年前
日によって変動はありますが、だいたい
寝る前にちょこっと(22:30~23:00)
出勤前にちょこっと(7:30~8:00)
時々帰宅後にちょこっと(18:00~18:30)ぐらいです。
jlogosdotcom
jlogosdotcom- 約13年前
@lyunuyayo ということは夜に出した方がよさそうですね。ちなみに休日はどうでしょう?
lyunuyayo
lyunuyayo- 約13年前
休日は、やったりやらなかったり、かなりばらついてて、あまりあてになりません。
平日以上にやるときもありますが、まったくPCを立ち上げないこともあります。
jlogosdotcom
jlogosdotcom- 13年弱前
@lyunuyayo 第一章の続きの依頼を出させていただきました。可能であれば是非お願いします。
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と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛が一匹、路ばたを這って行くのが見えました。そこで陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗にとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。

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 御釈迦様は地獄の容子を御覧になりながら、この陀多には蜘蛛を助けた事があるのを御思い出しになりました。そうしてそれだけの善い事をした報には、出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えになりました。幸い、側を見ますと、翡翠のような色をした蓮の葉の上に、極楽の蜘蛛が一匹、美しい銀色の糸をかけて居ります。御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、玉のような白蓮の間から、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御下しなさいました。

クライアント

総合辞書サイト「JLogos」のアカウントです。コトバを中心に日本の文化を世界に発信していきたいと考えています。よろしくお願いします。

備考

芥川龍之介「蜘蛛の糸」第一章です。二章三章もありますので続けて翻訳していただけると助かります。