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バイリンガルがお勧めする一度は訪れたい5つの世界遺産 Part3-フランス・ランス

ランス:ノートル・ダム大聖堂、サン・レミ教会、トー宮殿(フランス)


フランスはパリからほど近いランス(Reims)は、歴代のフランス王戴冠の場だったこともあり、小さな街中に三つの世界遺産があります。ジャンヌ・ダルクゆかりの地でもあるこの街は、パリ東駅からTGVと呼ばれる新幹線で約45分ほど。シャンパンの産地でも知られるランスには、少し歩くだけでブーヴ・クリコやポムリーといったグラン・メゾンのカーヴがたくさん。とはいえ、街のシンボルといえばなんといっても大聖堂でしょう。同じく世界遺産に指定されているパリのノートル・ダムとは比べ物にならない高さの聖堂は、旧市街のど真ん中に位置し、遠く高速道路からもくっきりとその影が見えるほどです。
 行き方は比較的簡単。駅を出ると目の前に広がる小さな公園をまっすぐ抜けて、トラム沿いを歩きます。すると、すぐ正面に聖堂の青白い横顔が見えてくるので、そこを目指して道なりに進むだけ。トラムは一回1,65ユーロですが、通り沿いにはアンティークショップやかわいいショコラトリー、そしてランス名産のビスキュイ・ローズが買えるフォシエ(Fossier)などがあり、見て歩くのもなかなか楽しくておすすめです。別の大通りにはレストランやブラッスリーが並び、お昼頃パリから到着して、ランスでシャンパンを一杯というのもいいかも知れません。
 道なりに進むと見えてくる銀行を抜け、さらにその裏にある観光案内所を左に見ながらいよいよ正面玄関へ。回りに石のベンチが張り巡らされた正面は、写真を撮ったり、座って休憩するのにもぴったりでした。



入り口は二つ左右についていて、真っ白い石灰質の岩肌にはびっしりと物語が彫り込まれています。特に左正面の「微笑みの天使」は、聖人や天使の彫刻には珍しくアルカイック・スマイルを浮かべていることで有名。



ランスの街のシンボルとしても重要です。聖堂の中に入ってまず驚いたのは、その高さでした。



夏でもひんやり肌寒い聖堂内には、大きな両側に美しいステンドグラスが天井まで伸びています。



次に印象的なのは聖堂内右奥の大ステンドグラス。ランスの地方色を表現したシャンパン作りの工程がモチーフとして描かれた大きなステンドグラスは、この聖堂の見どころの一つといってよいでしょう。





しかしなんといっても一番は、正面奥のシャガールの作品。なるべく古い技術を使って再現したという青は、深くくすんだ色味が特徴で、カラフルな配色と雰囲気がひときわ際立ち、晴れた日の見学は特におすすめです。

少し左に歩けばジャンヌ・ダルクの肖像が置かれ、そのすぐ脇にある地下階段は、夏場の土日だけ30分おきに降りて地下のクリプトを見学することが可能。また、5月から10月の間は聖堂の上階へのアクセスもあり、普段は見ることのできない大聖堂の天井内を歩くことができます。チケットは隣のトー宮殿の受付で買えました。
 さてこのトー宮殿も、実は世界遺産の一つで、かつては修道院として使われていました。現在は戴冠式に使われた宝物殿を中心に、多くの宝石や装飾品、「これを着て歩くのは絶対無理!」とつっこみたくなるほど長いマントなどが展示されています。

 少し中心街を離れると、三つ目の世界遺産であるサン・レミ教会がひっそり佇んでいます。



フランク王国の初代王、クローヴィスが洗礼を受けた場所であるこの教会は、フランスの歴史にとってはかなり重要にもかかわらず、ハイシーズンでもあまり人がいないのが特徴です。
行き方は、徒歩でガンベッタ通りをまっすぐ曲がることなく20分ほど歩くか、中心街のオペラから4番線のバスで10分ほど。バスの場合は正面玄関に着くので間違えることはないでしょう。
正面は圧巻の大きさですが、中に入るには脇の小さな木戸を開けて入らねばなりませんでした。一見閉まっているように見えますが、日中はいつでも一般公開されているので、通り過ぎずに注意することが必要です。



中に入ると大きな蝋燭のシャンデリアがぶら下がり、音楽が流れています。見どころは内奥のカーテンの小聖堂と正面のステンドグラス。






思い緞帳のかかった小聖堂は、クローヴィスが洗礼を受けた場所として保存され、今でも使われています。ステンドグラスは、照明の少ない聖堂のおかげで、ひときわ光が際立って、写真をとるには絶好のポイント。脇の黄色いガラスも珍しく、奥から撮ると木のモチーフのように見えます。夕方にコンサートやミサがある場合は、シャンデリアに一気に光がつき、荘厳な雰囲気です。





執筆者:therese
世界遺産 日本語 2015/06/02 17:51:00
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