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バイリンガルがお勧めする一度は訪れたい5つの世界遺産 Part1-ノヴォデヴィチ修道院

4.ノヴォデヴィチ修道院(モスクワ)




もしあなたがモスクワの中心、赤の広場あたりに宿をとっているなら、アホートヌィ・リャト駅から地下鉄1号線に乗ってください。ホームへとエスカレーターで降りていく間、ふり返って後ろにいる連れと話し込んだり、抱き合ったりしている人たちをよく見かけます。大丈夫、大丈夫、先は長い、それだけモスクワの地下鉄は深い、ゆっくりしてくださいな。駅の職員は、ロシア式で厳めしく怖いけれどホームは意外と美しい所が多いです。地下鉄それ自体の運行は、子供のころに乗った旧式のジェットコースターを思い出しそう。そんな音と揺れです。そんな中でも、権利を主張しているような物乞いの人が車両を回ってくることもあります。(お情けを受けたいようには全然見えません)外国で地下鉄に乗ると緊張するものですが、大丈夫、よく見ると、ロシア文字の駅名の下に英文も見えます。スポルチーヴナヤ駅で下車して通りを少し歩きます。繁華街ではない普通の生活道路です。軽食のお店があったり、道端に小説に出てきたロシア製の車ラーダを見つけて、喜んだり。



    ラーダ、修道院前とは別の道での撮影です


チケットを買って、ノヴォデヴィチ修道院に入りましょう。クレムリンの出城としての役目もあったとのことで、城壁に囲まれて1520年代からの聖堂や教会、イコンの博物館などがあります。

チケットの両脇は写真付きでさらに切り取れるようになっています。その写真を参照して、スモレンスキー聖堂、ウスペンスカヤ教会、イコンの博物館の内部見学ができます。教会や宗教行事の資料や映像を見ることもできます。ソ連時代の宗教弾圧とおぼしき映像は衝撃的です。美術品や有名な建造物の素晴らしさはもちろんですが、城壁内をゆっくりと散策して、その静けさにつつまれましょう。






墓地や天使の像、修道女がなにやら作業をしている部屋、事務所、料理場らしきところ。ベンチで休みながら、ゆっくりと歩きましょう。裏の方には公衆トイレがあります。ロシアでは有料の公衆トイレとそれを管理する女性がかたわらで編み物をしているような光景をよく目にするものですが、ここは無料です。でも、管理しているらしいお婆ちゃんはいらっしゃいました。何かきっぱりとロシア語でまくしたてられたのですが、残念なことに、さっぱりわかりませんでした。ショップもぜひのぞいてみてください。修道院らしい宗教的な品々と並んで、手作りの小物入れや、ティーセットなども並んでいます。ここで購入したティーポットは私のお気に入りでした。


  野菜の鉢。修道女さんたちが食べるトマトかもしれません





一度外に出ますが、隣り合ってノヴォデヴィチ墓地があります。

目を引くのは、エリツィン元大統領のお墓の大きさと派手さ。

チェホフ、ゴーゴリ、ロストロポーヴィチなど多くの著名人が眠っていることで有名ですが、小さくて質素な普通のお墓もあります。写真たてがあったり、それがロシアらしさなのでしょうか。



  チェホフの墓



  エリツィンの墓


少し離れての修道院の姿も見てみましょう。城壁の外に小さな湖があります。ロシア語では池といっているようです。湖畔のベンチに座って眺める修道院の姿は格別です。隣のベンチに男の子をつれた男性がくつろいでいました。「たーらららららー」と口ずさんでいます。そう、この湖畔で、チャイコフスキーは「白鳥の湖」の構想を練ったといわれているのです。音楽は言語を越えますね。親近感を感じて居心地がよくなりました。

城壁内、墓地、湖、時間をたっぷりとって、ぜひ訪問してみてください。




(筆者の訪問は2011年、2012年です。今年315日に改築中の鐘楼足場から出火する事件があったようです。すぐに鎮火されましたが、詳細はわかりません)


執筆者 : baeckerei



世界遺産 日本語 2015/03/30 16:57:00
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